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三寒四温

 ことしの寒さはいつもよりきついなぁ…と思っていましたが、いきなり夏のような天気になりましたね。しばらくは暖かい日がつづき、また少し寒くなるという「三寒四温」の季を迎えました。
 こういうときは着るものも困りますね、わたしは今日から上着を着ないで歩いています。
 中は一年中Tシャツと今の時期うえにベスト。
 きのうより気温は4,5度低かったのですが、それでも14,5度。さっそうでもありませんが、やっと半そで姿で街を歩いても、奇異の目はなくなりました。
 そうなると寒くなったときはいいのですが、暑くなったら我慢の日々、長ーく暑い季節がやってきます。
 今の時期のすがすがしさを十分に、味わっておきましょう!

# by hirohisat | 2008-03-17 15:54  

人間合格!

  『人間合格』          (こまつ座)
作/井上ひさし 演出/鵜山仁
出演/岡本健一 馬渕英俚可 田根楽子 辻萬長 他

 私人・太宰治の重要な人生の出来事。大地主の家に生まれるも、味噌っかす
故に愛情に飢え、家への不満を抱えた子供は上京後、共産党活動に心引かれる。
が生来の気の弱さ、お坊ちゃま気質から頓挫頻繁。
そんな彼に憤りながらも、その心根にある理想の高さに感じ入る仲間達。
彼らとの永年の友情、堕ちて行く時代への憤り、理想と現実の自分の落差にとほほな太宰の生涯を切り取って行く。  紀伊國屋サザンシアター


 感想:3時間の長丁場、耐えるのは困難でしばらく睡眠の時間をいただいた。かなり深く読み込んでいるのだろうが、盛り上がりに欠けた。内容からいって無理だろうが、少しメリハリをつけてほしかった。

# by hirohisat | 2008-03-13 16:10  

新米

 新米
 
 8月に収穫された茨城県産アキタコマチ
 9月のはじめ
 5キロ1680円で売られていた
 1キロ当たり336円
 500グラム168円
 ペットボトル一本のお茶代と変わらない価格
 
 2006年米価による農民の労働報酬
 1時間あたり256円
 07年度は米価の下落で労働報酬は
 限りなく
 ゼロ円に近いものとなっている
 
 農業はどこへむかうのか
 胃袋もアメリカに丸ごと押さえられ
 この国の食糧自給率は30%台
 食卓に並ぶ食べものは外国産のものばかり
 
 かつて大陸から伝わってきた稲作は
 国をつくり支えてきたのだが
 すべて忘れ去ったかのように
 見捨てられようとしている農民 漁民
 そして山を守りつづけてきた民を
 打ち捨ててこの国
 軍事費は聖域として
 アメリカを守るためのミサイル防衛に
 米軍再編へ数兆円の巨費をつぎ込む
 
 新米をとごうと水を入れる
 かきまぜると
 にごりのなかに
 完全武装の兵士が映り
 銃口をこちらに向けて
 ほくそえんでいる


 ☆2,3日前米を買いに行くと、秋田県産の「あきたこまち」が5キロ、1500円だった。農民は国に打ち捨てられていくだけ、こんな国でいいはずがない。
 海では漁民が自衛隊に殺された。アメリカは守ることができても、日本人の命は無視されている。米国防省の1部門でしかない、日本の防衛省―うそばかりついて国民・・・この場合は日本国民だが・・・をあざむいている。

# by hirohisat | 2008-02-28 18:06  

マカオにて

  マカオにて

 正式名称は中華人民共和国マカオ特別行政区
 1999年までポルトガルの植民地だった
 1937年からの日中戦争はポルトガル領で
 1941年からの第二次世界大戦
 ポルトガルは中立国でいずれも戦火から免れた
 そのため遺された8つの広場と22の歴史的建築物が
 2005年世界文化遺産に登録された

 日本が鎖国政策をとるまで
 長崎との貿易で繁栄したマカオ
 島根県の石見銀山跡地も世界遺産となったが
 銀はポルトガル船でマカオを経由して
 ヨーロッパへ運ばれた
 世界経済を左右するほどのとりひきだった
    *
 マカオの経済を支えているのはカジノのギャンブル収入
 年間予算の約7割を占めている
 入港のとき金色に輝く巨大なカジノビルが迎えてくれた
 夕食後案内してもらい訪ねた
 入り口で金属探知機 バッグを開いて見せ
 OKという合図で入場した ただ帽子はつばを後に回させる
 日本の建設会社の慰安旅行は一晩で数百万円が泡と化す
 香港空港から直接フェリーでマカオへ そのままカジノへ入店
 レストラン 両替所 銀行のATMも完備
 24時間営業なのでホテルへ泊まらない人もいる
 カジノで熱くなった日本のサラリーマン
 カードの有り金全部はたいて部屋に閉じこもり
 自殺を心配した
 女性のディーラーがほかのカジノで負け
 自殺したなど悲惨な話も聞かされた
    *
 戦国時代キリスト教への弾圧
 マカオへ逃れたキリシタンも建設に関わった
 セントポール天主堂跡地へ立つ
 小高い丘の上に巨大な外壁だけが象徴的に残されている
 日本風の文様も見られ
 海洋性の湿った暖かい空気のなか
 数百年の時を経て
 アジアの風は
 はるかなつながりの糸をとおして吹いていた


 
 昨年10月にマカオへ行ってきた。湿度の高いだけど以外と暑くないと思いながら、歩いた。三つの島が橋や埋め立てでつながり、はじからはじまで30分ほどかかる。けど通勤圏内は10~20分くらいという。自転車はまったくない。オートバイが駐輪場にきちんと並べられカバーがかけられていた。

# by hirohisat | 2008-02-27 10:03  

選択

 『選択-一ケ瀬典子の場合』 (民藝)

作/木場久美子 演出/渾大防一枝 出演/白石珠江 戸谷友 水谷貞夫 伊藤聡

 現代の終末医療と安楽死の問題はたびたび新聞・テレビなどで報道されています。
木庭久美子の野心作『選択 一ヶ瀬典子の場合』は、高齢化社会の切実な問題にメスを入れます。 末期がんに苦しみながらも病院での延命措置がつづく夫。その妻の懇願の果てに、一本の静脈注射で患者を死へ導いた女医・一ヶ瀬典子。マスコミは「美人医師の殺人」と書きたて、法廷で患者の妻は「依頼」を否認する・・・。ある女医がたどる内面の軌跡と真実の選択に鋭く迫ります。紀伊國屋サザンシアター

 感想:観終わって、う~んと考え込んでしまった。この国はいま、終末医療のみならず医療そのものをないがしろにしている。問題提起として受取った。芝居は緊迫感もあり面白かった。セリフが多く役者は大変だったのではないか、友ちゃん(本人がそう呼んでくれというので…がまんの芝居だった、押さえた演技と、本人は言っていました)もみんなも熱演でした。

# by hirohisat | 2008-02-15 17:49